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[月刊総務オンライン]第10回 韓国のセキュリティ事情

先日、日本国内の主要メディアの記者と大手企業IT部門の担当者の皆さまと一緒に世界トップクラスのITセキュリティ大国と言われている韓国の政府セキュリティ機関、セキュリティソリューション企業、セキュリティ業界団体、大学などを訪問しましたので、そのツアーで感じたことを書きます。
実は、「GIGAPOD(ギガポッド)」というオンラインストレージアプライアンスも基礎技術は韓国のものを使用しています。

今回は、以下の文章をお読みいただき、韓国のセキュリティレベルの高さをご理解いただければ幸いです。

今回のツアーで特にご紹介したいのは大田(Daejeon:テジョン)訪問です。
地理的に韓国の中心部に位置しているテジョンは、政府研究機関、大学が集中する、日本の筑波のようなハイテク研究都市です。ETRI(韓国電子研究院)、KAIST(韓国科学技術院)、忠南大学、そして韓国の2大情報セキュリティの中枢拠点ともいえる、政府統合電算センター「NCIA」に訪問しました。海外のメディアが訪問するのは今回が初めてだったそうです。


■忠南大学
storage10_ph01.jpg 忠南大学は日本の筑波大学に似た教育機関です。忠南大学にも産学協力センターがあり、韓国のセキュリティ会社が産学協同のセキュリティ技術開発プロジェクトを運営するためのプロジェクトルームが設置されています。
写真は右)忠南大学のコンピューターサイエンス学部の金学部長と、左)産学協同のセキュリティ技術開発プロジェクトを推進しているJIRANSOFT社の?治泳(オ・チヨン)社長。韓国を代表する優秀な技術者が国内トップレベルの企業と共同でセキュリティを研修し、商品開発を行う環境が備わっています。


■ETRI(韓国電子研究院)
storage10_ph02.jpg 情報通信技術開発を主要な研究対象にしている政府機関です。ここではセキュリティのみならず韓国の情報通信技術や映像技術を紹介いただきました。
IT大国韓国を海外に紹介するための設備が整っており、英語はもちろん、日本語を含む主要な言語での解説ができるようプレゼンテーション、ビデオ、資料が用意されています。海外に販売でき、実績のあるIT技術に自信を持っていることが伝わりました。
ちなみに日本のIT技術が海外で販売されることは多くありません。家電などは海外で販売されていますが、IT技術に関しては9割以上を海外に依存しているのが日本の現実でもあります。


■NCIA(政府統合電算センター)
storage10_ph03.jpg 日本大使館員とJETRO職員とともにNCIA プレジデント キム・ウハン(Kim,Woo Han) 氏に面会しました。同センターは韓国政府が管理する国民の情報や政府系サービスを提供するサーバーが設置されている拠点です。他の拠点とリアルタイムでレプリケーションされ大規模な障害や震災があった場合でも数時間のうちに他方拠点でシステムを再開できる設備を構築しています。
日本ではあまり知られていませんが、韓国の電子政府は、世界で最も進んでおり、2010年と2012年の国連の調査では世界1位だったそうです。住民票から税金、郵便などの生活に関わるサービスから特許、登記などのビジネスに関する手続きを生活圏内に設置されているキオスク端末や個人のPCから利用できます。これにより、二重入力や重複処理などが排除され効率的に運営できています。これらが実現できるのも非常にレベルの高いセキュリティ技術があるからこその話です。

storage10_ph04.jpg 詳しくはここで記載できませんが、リアルタイムにどれくらいサイバー攻撃を受け、どのように防御しているかも説明いただきました。かなりの情報を見学することができました。情報を公開できるほど自国のセキュリティの高さに自信があるのだと思いますし、そのレベルの高さは国連のお墨付きがあるともいえると思います。


以上、ご参考になりましたでしょうか?

日本では韓国のセキュリティ技術についてあまり知られていませんが、少しでもそのレベルの高さをご理解いただければ幸いです。 今後の業務改善のひとつの方法としてご参考ください。それでは、今回はこの辺で失礼します。


※本記事は月刊総務オンラインより転載しています。